夫の浮気相手が既婚者の女だった……いわゆるダブル不倫だったというケースも非常に多いです。
ひと昔前は、W不倫者たちはお互いの家庭を壊すつもりはなく、ひとときの刺激を楽しんでいるものだ、という認識でした。
しかし最近、「今の夫とは別れて、不倫中の彼と一緒になりたい」と真剣に考えるW不倫女が増えてきています。
W不倫女が昔より略奪思考になってきている
いきなり不安をあおるようで申し訳ないのですが……
昔よりもW不倫をしている女が略奪思考を持ち始めています。
今まではダブル不倫をしている男女は、お互いの家庭を壊さない範囲で欲望を満たそう、的な関係が多かったのですが
最近は「今の夫と別れて新しい男と再婚しよう」ともくろむ女も増えています。
もちろん、昔からいたのかもしれませんが、時代の変化と共に
「結婚も恋愛も自由。離婚も自由。嫌な関係はすぐ切って、好きな人と自由に結ばれてもいい」
みたいな思想が広がったために、不倫女が解放的になったからかもしれませんね。
ネット上にもW不倫女を支援する業者も現れてきています。
「W不倫を成就させるカウンセリング」
「夫と別れて不倫の彼と幸せに暮らすメソッド」
みたいなサービスを展開する業者が増えているという末恐ろしい時代になっているのです……。
さらにW不倫女は、自分の子どもを連れて離婚し、不倫の彼の子どもも引き取ろうと画策している者もいます。
そんなにうまくいくわけないのですが考えが甘いので、「彼の子も引き取って、私の子たちとファミリーになるの。(今度こそ)ハッピーな家庭を作るの。」と、お花畑の妄想を膨らませているのです。。。
既婚の不倫女は夫に不満がある
そもそも、なぜそこまでW不倫女が「新しい彼と新しい家庭を作りたい」と思うのか。
それはW不倫女は、現在の夫との関係が悪いからです。
男性の不倫と違って、女性の不倫は、その夫との関係に不満があるケースが大半です。
ここは男女の性差によってはっきりしているポイントとなりますので、あくまで女性不倫者に限って考えてくださいね。
男性は、その奥さんとの関係が良くても悪くても、別の女性とも性行為をしたい、というのが男性的本能です。
ですから、妻との関係に大満足しながら、平気で別の女と浮気している男性は非常に多いです。
一方、一人の男性から大事に愛され、安定した「巣」を持ちたいのが本来の女性的本能です。(性依存症などの心の病気を持つ女や性欲異常者は除きます)
ただ、それが現在の夫とは築けておらず、不満に感じている女性のうち、一部がW不倫女となっていくのです。
今の夫との家庭は自分が期待しているようなものではない。
だから、別の男性から心底愛され、夢の「巣」をもう一度作りなおしたい……と思うのでしょうね。。。
W不倫をしている女の中にも、相手の不倫男性と再婚など考えておらず、とにかく肉欲を満たしているだけに見える女もいます。
でも、そう見える女であっても実は、心の奥では「誰かに心底愛されたい。愛されている自分でなければ不安で仕方がない。誰かから必要とされている、強く求められる状態でないと、寂しくて仕方がない」と思っています。
女性の不倫の動機は、こういうところにあります。
男性と違って、単純に性の刺激を求めているというより、心の奥にある「愛されたい」という渇望を満たすために、不倫の世界に入ってしまうのですね。。。
愛されていない私は価値が無い、だから誰かから強く、無償の愛を注がれたい……
でも、今の夫はそれを満たしてくれない。
誰かが満たしてくれるはず……
そういう想いでいたところ、あなたのご主人に遭遇した、ということです。
新しい「夢の家庭」を築こうと画策
いずれにせよ、自分の夫との関係に不満があるから不倫をしている女。
そして新しい男性との関係の方にのめり込んでしまうと、今の夫と本気で離婚を考え、本気で新しい家庭を作ろうと妄想し始めていきます。
女が求めるのは「自分だけがハッピーになれる結婚生活」です。
とにかく現実の不満をすべてひっくり返して、自分にとって都合の良い展開になることだけを夢見ています。
女にとって要らない夫はさっさと離婚し、必要なのは自分の子どもと不倫の彼だけ。
不倫の彼に子どもがいても、正直その子たちには興味は無い。
ただし不倫男性に奥さんとの離婚を決断させるためには、「子どもも引き取って一緒に育てましょうよ」という提案が効果的なので、女は積極的に不倫男に対し「あなたと子どもは引き離さないから安心して」というのですね。
子どもをエサにW不倫女に捕獲される不倫夫
不倫男性は当所、W不倫女との再婚など全く考えていません。
むしろ、都合よく利用できる性玩具と思って女に近づいているはずです。
W不倫なら、相手女が離婚を迫ってくることはないはずだから、都合よくセフレになれて、飽きたら別れればいいや、という考えだったと思います。
ですから相手のW不倫女が「奥さんと離婚してよ、私と再婚してちょうだい」と言ってきたとき、怖くなって不倫をやめる男性も多いと思います。
一方、略奪思考が強い女に捕獲されてしまうと……
不倫男性の方も女の圧力に取り込まれて、奥さんとの離婚を考え、女と再婚を計画し始めるということも実際にあります。
そんなときW不倫女が使うのが「あなたの子どもを引き取ってもいいわ」という提案。
不倫夫であっても、家庭と子どもは大事に思っている人も多いですよね。
不倫男性から見て離婚するときの一番のネックは、家庭と子どもを失うことです。
しかしW不倫女と再婚ということであれば、奥さんだけを入れ替えれば、家庭も子どもも引き継げる、みたいな都合の良い発想が浮かんでくるわけです。
馬鹿げた理屈ですが、不倫者たちは本当に自己都合だけで妄想するので、こういう画策をする輩もいるということです。
女には決断力はあるが不倫夫には無い
自分の夫に不満があり、都合よく「理想の家庭」を手に入れようとするW不倫女。
本当に子連れで離婚を決行する猪突猛進の女もいます。
そもそも夫との関係が冷えていたわけですから、夫と別れることに躊躇しませんし、女には、不倫の彼と夢の家庭を築けるはずという夢があるわけですから決断も早いです。
ただ、不倫女と違って、不倫男性には決断力はありません。
というより本来は都合よく妻以外の女性と遊べればいいと思って始めた不倫なのですから、本心から奥さんと離婚して女と再婚したいと考えているわけではなく、単に不倫女の猛進に引っ張られているだけだったりします。
ですから女が本当に離婚して、ビビるわけです。
音信不通にする男性もいますし、妻には離婚話などしていないくせに「妻とは離婚協議中だから待ってくれ」と女に言い訳して逃げようとする男性もいます。
でもとにかく、女よりも決断が遅いし行動も遅いです。
繰り返しますが本心は「妻と離婚して女と再婚」なんて望んでいないので、当たり前と言えば当たり前ですが……
ただ、真面目なタイプの男性だと、自分との再婚を夢見て先に離婚を決行した相手女に対し、妙な責任感を持ってしまうために、奥さんとの離婚を本気で考えることもあります。
あるいは先に離婚した女の方が「私はあなたを信じて離婚したのに、いつまで待てばいいの?」と圧力をかけられ、それに負けるように奥さんに離婚宣告を始める人もいます。
ダブル不倫だから家庭は壊れない、と甘く見ない
ということで怖い話になりましたが、最近のダブル不倫者には略奪系の女がいることを知っておいてください。
そして自分の家庭を壊し、不倫男性の家庭まで強制的に壊そうとしてくるブルドーザーのような女もいるということを知ってください。
W不倫だから家庭は壊れないと甘くみないことです。
不倫者たちの影の画策に気づかず、奥さんが彼らの不貞の証拠を持たないままでいると、浮気夫にとって都合の良い離婚条件をのまされ、子どもまで奪われることだって考えられるのです。
W不倫女のブログを読んでいると、本当に驚きの記事が見つかりますよ。
「彼の子どもと私の子どもと、家族として一緒にTDLに行けるといいな。目標は来年の夏♪」とか。
奥さんが旦那さんの浮気に気づいていないとなおさら、不倫者たちは奥さんにバレないうちに離婚をして一緒になろう、と語り合っていることもありますので……
もし浮気に気づいているのなら、放置はしないこと、W不倫だったら待っていれば終わる、家庭は壊れないから大丈夫、とは思わないようにしてください。
不倫女の夫に告げるのは危険
ちなみに不倫相手の女が既婚者であれば、奥さんとしては、女の夫に不倫の事実を告げて、別れさせるように持っていこうと考えることもあると思います。
W不倫の場合、相手女の夫に告げるという別れさせ方も、確かに有効なときもあるでしょう。
ただ、前述のような略奪思考の女の場合、その夫との関係はすでに冷えていることが多いです。
そんなときに女の夫に「おたくの奥さんがうちの主人と不倫してますよ!」と告げてしまうと?
すでに愛を失った関係の妻が別の男と寝ていると聞いたとき、女の夫はどうするかといえば……
「もう離婚でいいよ」となるか「知らん。もう好きにしろ、俺も好きにさせてもらう」みたいな感じでしょうね。。。
奥さんとしては女の夫を味方につけて不倫者二人を別れさせるつもりが、女とその夫との関係を完全に終わらせる引導を渡したことになりがちです。
そしてやはり、離婚へと発展することもあります。
そうなると、女の夫にとって「悪い妻」と離縁するための材料を、あなたが提供したということになってしまいます。
そして女はおそらく、自分の不倫が原因で離縁されたというのに、「奥さんがチクったせいで離縁させられた」みたいに被害者意識を持ち。
「責任とってよね!あなたも奥さんと離婚して私と再婚して!」
もうすでに失うものがなくなってしまった女はすごい勢いで浮気夫に執着してくることでしょう。。。
極端な例ですが、この程度にまで修羅ってしまうケースも実際に聞いたことがありますので、不倫女の夫に告げるのは、本当に慎重にした方がいいと思います。
女の夫が、妻である女に対して愛情があるのかないのか。
不倫している妻でも離婚はしたくないと思っているのか。
男と別れさせ、自分との関係をやり直させたいと思っているのか。
そのあたりは、外からは分からないですよね。
さらに一般的な男性は、妻の不倫を許さない傾向があります。
妻の不倫を知り、一気に愛が冷め、サッと離婚を選ぶ男性は多いです。
生活の不安がない分、男性は離婚への抵抗もそれほどありませんからね。。。
不倫女の夫が常識的とは限らない
不倫女の夫に不倫の事実を伝えるには、いくつかリスクがあると思います。
まず、女の夫が、常識的な対応をしてくれるかどうかは、言ってみないとわからない、というリスクがあります。
不倫女の夫にも、色んな人がいますからね。。。
むしろ「うそーっ」と思うような展開になってしまって、不倫問題収束どころか、大きなトラブルに発展したということもあります。。。
女の夫から慰謝料請求をされるのは仕方がないことですが、それ以上のことをしてくる人もいますから。。。
「俺の妻をたぶらかした奴はただじゃおかない」と自宅に殴りこんできたり。
会社にまで乗り込んで来たり、ご近所さんに「あの家の亭主がうちの妻をたぶらかした」と触れ回って警察沙汰になった、という話も聞いたことがあります。
逆に、「うちの妻がおたくのご主人と不倫?え~?そうなんですか……まあ、ハイ……」のように、別にどうでもいいですけど的な反応しか得られず何も協力してくれなかった、とか。
「うちの女房が不倫してるっていう証拠を出してくださいよ。何を根拠にうちの妻を不倫女呼ばわりするの?言いがかりじゃないんですか??」と、言われることも。
とにかく、どう対処してくれる人なのかが、事前に分からないですよね。
奥さんとしては、自分と同じ立場の人の協力を求めていたのに、いざ伝えてみたら、むしろもっと困らせられる展開になってしまった、ということもありうるのです。
自分の夫にバレて、女が開き直る可能性も
また、当然ですが女は、自分の不倫行為を、自分の夫には知られたくないと思っています。
夫に知られることになりそうなら、不倫はやめよう……というように、「夫に知られるかもしれない」ということが、不倫をやめさせる動機になりうるのです。
一方、女の夫がすでに知ってしまったら?
もう女にとって、怖いものが消えてしまうので、文字どおり「怖いものなし」状態になることがあります。
「もう夫にバレたから、どうだっていい。不倫もやめないし、最悪離婚になってもいい。W不倫の彼と再婚する方向で考えよう」みたいに開き直ってくる不倫女もいます。
我が夫が制裁を受けることを受け入れられるか?
また、我が夫が、相手女の夫から制裁を受けることを、奥さんが受け入れられるか?も考えるべき問題ですよね。
相手女の夫に不倫の事実を伝えるというのは、あなたの夫が一番被害を受ける可能性が高くなるわけです。
女の夫があなたの夫に怒り狂うのは当然なので、慰謝料請求などの法的な制裁をされるのは仕方がないと思います。
むしろそのくらい痛い目に遭わせないと不倫者は反省できないので、今後のためにもお灸をすえるべき、という意見もあります。
が、大事なのは、奥さんが、我が夫に下る制裁を受け入れられるか?ということです。
相手女の夫に密告されて、痛い目にあっている夫が、奥さんに「お前のせいでこうなった」と逆ギレすることは容易に想像できますし……。
義両親とかも「そこまでしなくても」という目で見てくるかもしれませんよね。
不倫した夫を窮地に追い込んだ妻と言われるリスクも結構痛いと思います。
そして制裁を受けている夫と寝食を共にしている奥さんは、夫と共にその苦難を耐えないといけなくなります。。。
これを夫婦で一緒に乗り越えることで、新たな絆を結ぶご夫婦ももちろんいますが、一方その苦難から大きくトラブルになって、離婚に至るご夫婦もいます。
リスクを受け入れ、最終手段
その他いろいろ、本当に「想定外」な展開になる可能性が高いのが、不倫女の夫への密告。。。
「相手女の夫に協力を頼めば、絶対うまくいくはず!」と思い込んで無計画で密告してしまっては、後から苦労することになります。
とはいえ、W不倫者は、双方の配偶者が黙っていれば、ズルズルと長引くのも事実です。
ですからW不倫者の片方の配偶者である奥さんだけの力では、どうにも別れさせられない場合もあると思います。
そのときはやはり、相手女の夫の協力を得るよう考えてみる必要もあるでしょう。
ただ、やはりリスクは多いし想定外のことが起こりうるので、やるにしても最終手段ではないでしょうか。
女がまだ、自分の夫に知られることを怖れているときであれば、女に圧力をかけることもできるはずですから、そちらを先にした方がいいと思います。
ちなみに女への慰謝料請求を弁護士に相談している際に、「不倫女の夫にも伝えていいか」と聞いてみると、弁護士からは高い確率で「やめておけ」と言われます。
おそらく名誉棄損で不倫女から訴えられる可能性もゼロではないからだと思われます。
弁護士の仕事は慰謝料請求、あるいは離婚手続きの代理人になることですから、「W不倫を終わらせるためにどうしたらいいか?」を相談しても、「女に慰謝料請求する」という方法しか提案してくれません。
奥さんには相手女の配偶者に不倫の事実を密告する法的権利は無いので、法的な方法といったら慰謝料で圧力をかけるしかありませんからね。。。
ですからもし、絶対に相手女の夫に不倫の事実を伝えたい!絶対にやってやる!と思うのなら、弁護士はその代理人にはなってくれないので、ご自身で、ご自身の責任で実行しないといけなくなります。
まずは不倫当事者(夫と、相手女)に、奥さんからやめるように働きかけ、別れないときや水面下濃厚のとき、リスクを覚悟して相手女の夫に相談してみる、というのが順番でしょうか。
その前には浮気夫に「このままだと相手女の夫にバレて、あなたが痛い目にあう」ということをイメージさせることが大事だと思います。
さらに相手女にも「このままだとあなたの夫にバレて、あなたが痛い目にあう」ということも伝えていけるといいですね。
不倫者は自分たちに被害がなければ別れないからです。
誰が傷つこうが、誰が痛い目に遭っていようが関係なく、とにかく自分たちがヤバい状態にならなければ別にいいや、と思っているからです。
W不倫女の夫に不倫の事実を告げるというのは、そういうリスクがあることも考えないといけないように思います。