夫が不倫をし始めたあたりから、態度が豹変し別人のようになってしまうことがありますよね。
いきなり人が変わってしまうから、妻は一体何が起こったのかすごく混乱すると思います。
今回は、別人格のように豹変する不倫中の夫、その形態は依存症にそっくり、というテーマです。
不倫して人格が豹変する夫
不倫中の男性は、突然暴言を吐いたり、突然お金を散財するようになったり、ゾンビみたいにダークな雰囲気になってしまったり。
普段は冷静なタイプなのにいきなり明るく社交的になり、振る舞いが派手になる人もいます。
その豹変具合は、男性のタイプや相手の女の属性によっても色々な種類があります。
中には不倫を始める以前の人格と全く違う人のような態度になることがあります。
経験者は「まるで依存症のようだ」と口をそろえる
夫の態度に悩む妻は夫が脳の病気にかかったのではないか、心の病の症状ではないかと思いますよね。
完全に人格レベルが低下した?あるいは脳障害で全然別人になってしまったのでは?と思うと恐怖ですよね。
しかし、人格が変わったかのように態度が豹変することは、不倫の最中の男女にはよくあることです。
いわゆる不倫脳とか表現されます。
不倫脳については色々なカウンセラーさん達が独自の分析をなさっています。
不倫された奥さん達のブログにも、豹変した夫の状態が色々語られていますね。
その中でも共通しているのは、不倫中の夫はまるで依存症のようだ、ということです。
人気絶頂の男性グループのメンバーが、お酒を飲むと女性癖が悪くなり、ある日酔った勢いで未成年の女性に乱暴をしてしまったとか。
国民的歌手の一人が薬物依存で逮捕され、その後も「私はある組織から狙われている!四方八方から監視されている!」と意味不明な発言をしている、と話題になったこともありましたよね。
元々は人格もよく才能ある人が、依存性のある物質を体内に入れた時には、別人のような人になってしまう。
依存物質というのはその人の人格を一時的に別人格に変える作用をしますよね。
不倫行為というのも、依存物質に似たものがあるのかもしれません。
依存物質に手を出す人の心
アルコール中毒、薬物中毒、ギャンブル依存……
その他いろんなタイプの依存症があります。大きく括ってしまえば、不倫行為も依存の一つなのかもしれませんね。
依存に陥ってしまう人の心の中には、何らかの弱さがあります。
寂しさ、プレッシャー、自己否定感、無価値感、罪悪感、抑うつ気分。
これらの、「感じたくない気持ち」を一時的に紛らわすために、なんとなく手を出した依存物質。
アルコールやギャンブルなどですね。
気軽にためしてみたら、思いのほか気持ちが晴れて、こんなに簡単に楽になれるんだ!と快感を得てしまう。
すると次にまた嫌な気分が襲ってきたら、「よし!あれをしよう!」と、また依存物質に手を出してしまう。
これを続けているうちに、依存物質がないといてもたってもいられなくなってしまいます。
もう依存物質がないと生きていけないような感覚に陥り、本人もやばいと思って止めようと思うものの、どうしてもやめられない。
なぜなら、それをしている間だけは、現実を考えなくてもいいし、その瞬間だけは楽になれるから。
一方そんなことしている間に、(依存症が進行して)、現実がどんどんヤバくなっていく。
酒でケンカ、ギャンブルで借金、周りの人は呆れて離れていく……
その現実が辛すぎるから、現実逃避のためにまた依存物質に身を投じる。
そうこうしているうちに日常生活のほぼすべてが、依存物質に支配されている状態になる。
アル中、ヤク中の末路はこんな感じですよね。
不倫行為もほぼ同じような流れで依存状態になっていきます。
不倫行為もアルコール依存と同じように、辛い感情を紛らわすために、軽い気持ちで手を出すというのが大抵のきっかけです。
相手の女が超魅力的だったからでもなく、ふたりに本物の愛があったからでもないのです。
相手の女とは、本人の心の弱さを紛らわせるために利用される、アルコールやギャンブルと同じ存在です。
女との関係が切れないのも、アル中の人がお酒をやめられないのと似ています。
二人が心から愛し合っているからではなく、依存状態だから関係を切れないだけです。
不倫夫が以前の優しかった夫ではなく、訳の分からない人に変わってしまったのも、普段真面目なのに、飲み会で豹変して乱闘騒ぎを起こし警察沙汰になるアル中の人と似ていませんか?
人格は依存から回復すれば元に戻る
アル中やヤク中の人は、完全に人格が変わってしまったのかと言うとそうではありませんよね。
依存物質を遠ざければ、徐々に元の人格に戻ってきます。
ですから、今夫が不倫中で人格が全然違う人になってしまい、もう元に戻らないかも?と思うかもしれませんが、不倫関係がきちんと切られれば、人格も元に戻ってきます。
夫の人格が変わったから、「もうこの人とは無理、離婚しかない」と考えているのなら、それはちょっと判断が早いと思います。
不倫の関係を清算して、依存の状態から回復することが先決です。
依存物質を断ち切る方が難しい
一方、アル中も薬物依存もそうですが、断ち切るのが本当に難しいです。
本人も止めなければいけないと思っているし、周りも精一杯サポートするのに、どうしてもやめられないという人いますよね。
もちろん不倫は薬物依存ほど強烈な依存性はありませんが、手軽さや罪悪感が持ちにくいところはアルコール依存と似ているでしょうか。
一旦は酒を断ったのに、また飲んでる。。。
酒でトラブルを起こして多くの人に迷惑をかけ、結果的に孤独になってしまった。
それに懲りて、もう酒をやめればいいのに、「俺には酒しかないんだ」と言って、また飲んでしまう。
不倫行為で多くの人を傷つけ、嘘をつきまくるために不倫者は孤立して行きますよね。
だからこそ、もうお互いに「俺にはキミしかいない」「私にもあなただけ」、みたいな関係に発展して行くのです。
これは本当の愛ではないのはわかりますよね。。。
依存症者を回復させるには
このように不倫問題は依存症と似ている状態だと思うのです。
そうなると夫が不倫から足を洗えるように促すのは、アル中の夫から、お酒を遠ざけるのと似てますよね。
アル中男がいつまでもアル中なのは、それを助長する妻がいるから、という理論があります。(共依存)
アル中と共依存についてはここでの言及は避けますが、夫を不倫から遠ざける方法の一つとして、アル中の夫を支える妻のための本などで勉強するのもいいかもしれません。
アル中になる仕組みと、不倫にはまる仕組みはそっくりです。
さらに、いつまでもアル中から抜け出せない男性の妻と、いつまでも不倫を繰り返している男性の妻の形態もよく似ているからです。