ご主人の浮気が発覚した……浮気されるのは絶対許せないし、一時期はこんな夫とは離婚したほうがいいかも?とも思った。
でも、別れることを考えれば考えるほど、本当に夫が好きなんだ……という自分にも気づかされる。
そんな葛藤に悩む奥さんは多いですよね。
浮気された、でも好きという気持ちは、不倫問題を克服するためにとても大事な気持ちです。
しかし、「でも、好き」という気持ちは、歪んでしまうと凶器にもなるのです。
浮気・不倫した夫、でも好き
夫が浮気をしている、自分以外の女性と会っている、私を裏切って、別の女性と性行為をしている。
それに気づいたとき、夫への気持ちが冷めてしまう人もいれば、でも好きだから夫とまた元のように戻りたい!と思う妻もいます。
「浮気なんてされたのに、よくまだ好きでいられるね?」
「プライドないの?そんな夫にすがっていたらダメだよ、離婚したほうがいいよ」
と、周りの人からは言われるかもしれませんね。
ただ、夫が好きという気持ちがあるのなら、その気持ちを否定しないで大事にしてください。
周りの人の判断や、一般常識での価値観など、あなたの幸せにはそれほど役に立たないです。
あなたが「浮気した夫でも好き」と思うのなら、それが真実だし、好きな気持ちがあるから繋がっているというのが本来の夫婦の在り方なのですから。
夫が好きというのは、とても素晴らしいことだと思います。
「好き」という気持ちが解決の原動力
また、不倫問題を早く解決される奥さんは、「旦那さん大好き」な人が多いです。
大好きだからこそ、浮気をやめて!と捨て身で勢いよく言えるし、夫にも「妻に愛されているんだ」という気持ちが伝わりやすいですからね。
そのため妻の大好きエネルギーが、不倫解決の原動力となりやすいのは事実だと思います。
「好き」だからこその「罠」があるので注意
ただし、夫のことが好きという気持ちが、不倫解決の罠になることもあるので、注意して欲しいです。
それは、好きという気持ちが強いと、冷静な判断ができなくなったり、好きという気持ちが屈折したエネルギーになってしまって問題を混乱させることがあるからです。それはたとえば
夫を過大評価し、浮気夫の真実の姿を見抜けない
夫LOVEな奥さんは、夫の良いところを見ているのはいいのですが、少し過大評価しすぎることがあります。たとえ浮気をしていたとしても
- 夫はたぶん、家庭のことを第一に考えているから、いずれ待っていれば浮気女との関係を解消するはず!
- 夫はモテるから、女から言い寄られて出来心で遊んであげただけ。あの人は本来浮気なんてする人じゃないんだから、女さえ遠ざければ大丈夫なはず!
- まさかうちの夫が、女に入れ込んで、家庭のお金をつぎ込んでしまうなんてこと、あるわけないわ
- 女を妊娠させるなんて、うちの夫はそんな馬鹿はしません
- 夫は本当はしっかりしているの。不倫がリスクのある行為だってことはわかっているから、ほどほどで切り上げて戻ってくる
などなど、夫を過大評価していると、「うちの夫はその辺の不倫男性とは違う、だから大丈夫」と根拠なく夫を信じすぎてしまいますよね。
しかし、多くの場合、どのご主人も浮気中のクズ度合はみな同じで、あなたのご主人もおそらく多くの不倫男性と変わりないと思います。。。
認めるのは本当に辛いですが、いくら夫が好きでも、不倫男性は「まとも」ではないことを知っておかないと、真実が見抜けなくなります。
パワーバランスが崩れる(浮気夫が上、妻が下)
夫が浮気をしているというのに、夫のことが好きすぎると「浮気をやめて」と強く言えないことがあります。
「これを言ったら、もっと夫は女の方へ行ってしまうのではないか?」「私を嫌いになってしまうのではないか?」そう思うと怖くて夫に強く出られない。
その関係を続けているうちに、夫婦間の心理的なパワーバランスが崩れてしまって、浮気夫が精神的優位になり、あなたが下になってしまいます。
こうなると、夫はいつまでも不倫をやめず、妻は夫にすがりついて「いつか不倫をやめてくれたらいいのに……」と祈るだけという形になりやすいです。
当然ですが、この関係性では解決がすごく遠ざかるし、一度目の不倫が終わっても、また別の女性との不倫を再発させる可能性も出てきます。
間違った方法論へ走りやすい
夫が好き、だけど不倫をやめてと言えないとき、多くの人が目にするのが「愛され妻メソッド」ですよね。
「あなたが愛される可愛い妻になれば、夫はあなたの魅力に気づいて、女を捨てて家庭に戻ってくる」という方法論です。
この方法は、効果が乏しい上に、奥さんのメンタルがやられるのでやめたほうがいいです。
しかし夫が好き、夫を信じていたい、夫から愛されたい!と強く思っている奥さんにとって耳障りの良い方法ですから、ハマってしまう人が多いようです。
この方法を長く続けていると、夫が好きという純粋な気持ちが「夫を操作したい、夫から愛されないと幸せになれない、夫……夫……夫……」みたいな執着と依存心へと変化してしまいます。
さらに夫は妻が浮気について何も文句を言わないまま、家でニコニコ愛され妻をしてくれていれば、浮気をやめないです(やめる理由がないから)。
そうなると、妻は努力をしているのに解決しない、それなのに執着心ばかりが増大して苦しくなる。
さらに頑張るけど解決せず自尊心はブチ壊され、さらに夫へ依存してしまう……という悪循環になりがちです。
「好き」が怒りへ変わり、無謀な女叩きへ発展
夫が好きという気持ちが、夫本人への怒りではなく、相手女性に向けられすぎることもあります。
相手女性に対して怒るのは当たり前なのですが、夫が好きだと、「夫は悪くない、悪いのはあの女」とバイアスをかけてしまいます。
そうなるとまずは女を叩け!女を成敗してやる!と無謀に女叩きをしてしまって、混乱することもあります。
夫と向き合うことが怖いから、女を叩くという構造。
これは解決というよりも、夫の気持ちを遠ざけることになりがちです。
下手をすると、夫から敵とみなされてしまい、「夫がヒーローとなってあなたから浮気相手の女性を守る」みたいになってしまうこともあります。
女を排除するという方法論も非常に有効なのですが、夫が好きすぎる奥さんが無計画にこれをやると、思ってもいない方向へ暴走してしまうことがあります。
「夫が好き、また仲良くなりたい妻」に適した解決法を選んで
浮気されてしまったけれど、でも夫が好き!その気持ちは大事だし、とても素晴らしいです。
奥さんの「夫が好き」な気持ちが解決させるパワーになるからです。
だからこそ、不倫問題に向き合うにあたっては、「夫が好きで、また仲良くなりたい妻」に適した解決法を選ぶべきだと思います。
どんな方法でもいいから不倫解決をする!女と別れさせる!女を排除する!という「物理的な結果」にこだわらずに
あなたの「夫が好き」という気持ちを大事にできる方法を選ぶ方がいいということです。
女と排除せよ!夫をやり込めろ!は、解決法として有効ですが、あなたの好きな気持ちが萎える可能性がありますよね。
夫を追い詰めれば、夫は浮気夫特有の「クズっぷり」をあなたに見せることでしょう……。
女を攻撃すれば、夫はあなたを敵とみなし、夫と女が妙に連結して、妻と「女を守ろうとする夫」の戦いみたいになってしまいます。
ですから、もし夫が大好きであれば、その方法は避けて、何とかあなたの純粋な気持ちが夫に伝わるような方法を選んでください。
決して「夫に媚びて愛される妻になりなさい」などというものではありませんし、これをしろ、あれをするなといった方法論の話ではありませんよ。
そうではなく、「夫が好きだから、浮気をやめてほしい」という正直な気持ちをベースにして、行動していく方が良いということです。