子どもから父親を奪ってはいけないから不倫夫と別れられない妻へ

不倫がやめられない夫、不倫をくりかえす夫。

 

もう限界だ……別れた方が、私は幸せになれる。

 

そのように決意した奥さんでも、子どもさんがいるとどうしても「子どもから父親を奪うことになるのではないか?」という罪悪感がわいてきて、すごく悩むと思います。

 

子どもから父親を奪えないから、仕方なく不倫夫と夫婦で居続ける選択をする人も多いです。

 

もう不倫夫とは別れると決意しているけれど、「子どもから父親を奪うことになる」という部分だけがひっかかって決断できないとき。もう少し多角的に考えてみて欲しいと思います。

 

子どもから父親を奪うのは誰か?

まず、不倫夫と別れることを決意したとき、自分のその決断が、子どもから父親を奪うことになってしまう……

 

親や友だちに相談しても、「離婚するってことは、子どもから父親を奪うことになるからよく考えてね」みたいに言われると、まるで自分が子どもから父親を奪い取ろうとしている気がすると思います。

 

しかし、父親を奪おうとしているのは、不倫した夫です。

 

夫が自ら、自分の子どもから「自分という父親」の存在を奪おうとしているのです。

 

決して奥さんが主体者(奪う人)ではないですからね!

 

これは責任者のすり替えであって、不倫の被害者である奥さんが罪悪感を持つ必要は全然ないのですよ。

 

奥さんから離婚をほのめかされると「お前、いいのか?子どもから父親を奪うことになるんだぞ?」と言う不倫夫がいますが

 

オメーが言うな!ですよね?

 

都合のいいときだけ「自分は子どもの大事な父親なんだぞ、それを奪おうとするお前は非道だな」と主張する不倫夫……

 

こういうのはただの自己防衛です。

 

子どもの父親という隠れ蓑にもぐって、危機を逃れようとしているだけです。

 

「子どもから父親を奪うのか?」と、母親としての不安を利用すれば、許してもらえる、我慢してもらえる、と無意識で思っているのです。。。

 

ですから、奥さんは罪悪感を感じる必要はないのです。

 

そもそも、不倫をして妻にバレた時点ですでに、夫は「健全な子どもの父親」ではなくなっているのです。

 

たとえ物理的に子どもの近くに不倫夫がいたとしても、もうすでに、子どもさんにとって「健全な父親」ではない。

 

父親本人の手で、子どもの父親は奪われているわけですから、奥さんがどのような判断をしても、奥さんが子どもから父親を奪うことにはならないです。

 

それでもやはり、物理的にであっても父親と引き離すというのは可哀そうと思うかもしれません。

 

その判断は本当に難しく、子どもと父親との関係性とか、子どもの年齢とか、いろいろ考えないといけないことがあるでしょう。

 

子どもの心の中の、健全な父親像を守る

ただ、不倫夫と別れて母と子で生きていくことをほぼ決意しているのなら、「子どもの心の中の、健全な父親像を守るのだ」と判断するのも一つの考え方だと思います。

 

妻子を放置して不倫行為にうつつを抜かし。子どもの母親を心底傷つけ。

 

子どもに使えるはずのお金を女に費やし。夫であり父である責任から逃げ続けているのなら。

 

そのような父親を見て育つ子どもさんの心の中には、「不健全な父親像」が刷り込まれてしまいます。(脅すみたいですみません、そういう夫もいるということです)

 

そんなことになるくらいだったら、まだ子どもさんの心の中に残っている、不倫が明るみに出る前の、まともだったお父さんの思い出を守ってあげた方がいいです。

 

不倫をいつまでもやめない姿を、これから子どもがずっと見続ける。

 

お母さんが、お父さんがコソコソしている「何か」に悩んで、泣かされている……

 

それを身近で見続けているうちに、子どもさんの心の中に、「良くないお父さん」の思い出が育つことがあります。

 

私たちは人格が出来上がるときに、両親から大きく影響を受けます。だから父親と母親が揃っていた方がいいと言われるのでしょう。

 

しかしそれは、健全な父性と健全な母性の両方をバランスよく受け取れる場合に限られると思います。

 

不健全な父性だったら、それは遠ざけた方がよくないですか?

 

「どんな男でも父親は父親。奪っちゃダメ」とかいう部外者もいると思いますが、現実を知らない人の発言です。

 

不倫に限らず、ギャンブル、アルコール依存、借金苦、人格障害(モラハラ)などを持つ父親、そしてその父親から離れられず不幸を背負う母親。

 

こういう両親のもとで育った人の多くが、成人後に心の病に苦しんだり人間関係で苦労したりします。

 

そういう現実を知れば、自然と「どんな父親でも奪ってはならない」という画一的な判断は危険だと分かると思います。

 

もちろん、母親であれば、子どもから父親を遠ざけるのにすごく勇気がいるでしょう。

 

もしその選択のせいで子どもの心に悪影響が有ったら?と思うと身を切られる思いだと思います。

 

ただ、「どんな男でも父親だから」と、我慢を選択するのは、子どもさんの心の中に不健全な父性を取り込む危険性もあることを知って欲しいです。

 

それこそ、子どもから父親を奪うことになりませんか?

 

もし、不倫前のお父さんとのいい思い出があるお子さんなら、これから先ずっと不倫をやめない父親を見させ続けることで、心の中の健全な父親が消えていく。。。

 

それより、不倫夫の本来の姿を見せないことが、子どもの心の中にいる「不倫前の健全だったお父さん像」を守ってあげることになることもあると思いませんか?

 

この問題は、本当に複雑ですし、部外者が簡単に言う「不倫するような男は父親じゃない、別れるべし」「いや、そんな男でも父親なんだから、夫婦で居続けるべし」で判断はできないです。

 

ですから、父親が近くにいるべきなのか、そうでないのか。それは身近で子どもさんを見ているお母さんが、「心」を基準に判断したらいいのではないかと思います。